盗み聞きは良くない事は分かってる。 でも、陽の前で私の話題を出すなんて、気になるに決まっている。 「どうなんだよ。」 「あー別に。」 「何はぐらかしてるんだよ。」 本当だよ。別に。って何。 「言えよ~。」 先を聞きたくないようで聞きたかった。 だから、その二人の友だちに対して「ナイス!」と思ったけれど、今となっては、聞かなければよかったと思う。 「面倒、それだけ。」 私は、面倒な女。 陽の目にはそう映っていたんだ。