「今野君は、クラスの子たちと遊んでくればいいのに。」
「あいつらも今このクラスの状態。」
今野君の友だちも、宿題をやってるってことか。
「構って貰えないんだ。」
「そういうことー。」
「っていうあんたは。」
「プリント自体忘れてきた。」
美子と同じかよ!
さすが、なのか?これは。
「最近毎週予習プリント出してくるんだよ、英語。」
と、やれやれと言うが、今野君はどうせプリント自体忘れたり無くしたりするから関係ないだろう。
「だから最近ここに来るの?」
「それもあるけど、優ちゃん目当てかなー。」
「はい、冗談。」
というと、本当だって~とふざけて言う。
「あ。」
美子が廊下のほうを見て声を漏らした。
「どうしたの?」
「いや、別に。」
「何?言ってよ。」