~♪

美子の携帯が鳴った。

「あ、ごめん。」

携帯を取り出し、電話だったようで、携帯を耳に翳した。

「もしもし?
.............あーうん、学校。
そう、輝の部活見てて..........っえ!?嘘っ、えー............。テキスト持ってないって。直は無理。え?............分かった。今から行く。」


今から行く?
テキスト..........て、まさか。


通話を終えた美子が、私を見て手をあわせてこう言った。


「ごめんっ、今日塾あったの忘れてた!今お母さんから連絡来て.......これから急いで行くからあたし先に帰るね!」

「えっ、待って。
じゃあ私も帰る──────。」


「やだ。」


え?

振り返ると、今野君が。

試合はいつの間にか終えていて、休憩時間に入ったみたい。


「美子ちゃん、気をつけてね。」

「うん、じゃあもう行ってくるわ。
輝部活頑張って。優、ごめん!バイバイ!」

そのまま走って去って行ってしまった。
私一人になるなら、美子と一緒に帰りたかった.......。


「優ちゃんは帰らないで。
ごめん、でも俺の事見てて!」


「え、あ、うん........。」


その時「始めるぞー!」と部長らしき人の声がして、今野君は一度水筒に口をつけてから、そのまま走って集合をした。