私を、無表情で見つめる陽。
「どうして、一緒に?」
西の彼女のさくらちゃんのお誕生日プレゼントを選びに行ってたから。
そういえばいいのだろうけど、
言っていいのか分からない。
西の彼女のさくらちゃんの存在を。
きっと、陽に言っても何も起こらないと思う。
でも、だとしても。
西は、他の人に言って欲しくないんじゃないか。
“その子の話聞いたからって皆にばらしたり、噂するようなことはしないよ。”
さくらちゃんの話を初めて聞いた時、
西にそういった。
要するに、私は、
他の人に口外しないと約束した。
だから、教えてくれた。
影響はなくても、
その約束を破っていいのか。
「答えられない?」
考えていたら、結局何も言えなかった。


