「とか、なんだかんだで放課後になってしまいましたが、どうするの優さん。」



そう、
放課後になってしまった。
授業中もそのことしか考えられなかった。



「今日は一緒に帰るから、その時に..........聞く。」



「ん、分かった。
頑張ってよね。」



美子は少し笑うと、私の背中を押してくれた。
そして、先に帰った。


本当のこと言うと、未だに勇気がない。
言い出せない。
怖い。



そういえば、と今私の手の中にある、西の折り畳み傘を見た。