それからも、私は桜ヶ峰学園の判定は合格圏をとり続けた。


この入試に全勝して終われたら、篠原くんに会えるような、そんな気がした。


時がどんどん過ぎていく中、篠原くんとの思い出が、入試で不安になる私の心を温かくした。


そんなとき、ふと私は思った。


篠原くんはあの頃、少しでも私を友達以上に見てくれていたのだろうかーー