そう考えにふけっていた時。


「愛奈、篠原くんのこと、考えてるの・・・?」


「うん、なんか、もう会えないのかなって・・・」


実際、六年生に進級するときは、篠原くんに会えなくなるなんて、全然実感が沸かなかった。


だから、急に全く会えなくなって、すごく寂しくなった。


「私もね、周りから情報集めてるんだけど、他の人も、篠原くんの所在は、全くわからないらしいの。」


情報屋の葉月でさえわからないのだから、私には所在を掴むなんて到底無理だ。


私には、彼を捜すことさえできないーー