そして新しいクラス…


席順が名前の順らしい。


沙羅とゆりとは席が遠い。


沙羅…赤星沙羅は後ろの男子と中が良さそうだね


ゆり…平島ゆりは…うん。


ある一方を見つめてるけど♪


そして私は!


読書してました。


「あ、川本さん…?」


と、隣の男子に話し掛けられた。


「ふぇ!?あ、えっと…!?」


「俺は河野智。よろしくな」


河野ね…ふーん…


「えっと…何故私の事を?

あ、私の事は廉でいいよ」


「いや、去年…

同じ委員会だったじゃん

ま、クラス違ったけどね

俺の事は智でいいよ」


ほぅ…智も図書委員だったんだ!


そして今日はもう下校の時間。


私は、いつも通り


倉田幸平…幸平と帰る。


幸平とも同じクラスだ。


「そうそう、今日好きな人できてー!

中山優果って子。わかる?」


優果か…


「うん、去年同じクラスだったよ」


「そういえばお前、智と仲良いのか?」


いやいや、出会って一日目。


なんとなくだけど、アイツは


好きにならないんじゃないかな?


と、思ってたのにね。


「俺、智と部活一緒なんだけどさ

一年の時から委員会ある日の次の日は

廉の話しててさ。」


私の事、知っててくれたみたいだよね。


「ま、頑張れよ!じゃあな」