「ん… 竜くん もう大丈夫。」

「そうか。」

「うん…」

「けいこの夏は終わったけど、
俺は終わってない!」

そう、竜くんは野球部。
甲子園への切符をこの前
手にいれたばかり。
そんな大事なときに練習を
無理矢理休んでまで
コンクールにきてくれたのだった。


「俺らの夏はこれからだよ!」
そうだ、これからだ。

「一緒に全国制覇目指そうぜ!」

「うんッ!」