「そ、わたしね、川に流された時…頭を強く打ってね、事故前1ヶ月の記憶がないんだよ」 「そっか…辛くない?」 彼は心配そうに私の顔を覗き込む 近くで見れば見るほど綺麗な顔 「だ、大丈夫だよ、たった1ヶ月だもん、そんなに生活には支障なかったしね」 そう…たった1ヶ月の記憶… 昔の記憶を全て失うことにくらべたら全然マシだもの