ひとしきり笑った後先生は紙袋を差し出してきた。
「お詫びって言うか…その…」
口ごもってる先生から紙袋を受け取る。
中身を出すと淡いピンク色のワンピース。
至ってシンプルだけど後ろにリボンが付いておりウエスト、足長効果がありそうな可愛いワンピースだった。
「先生…これ…」
「いや、君ここに来たときドレスだったの思い出して…朝もあんなことあったし…僕からの謝罪と思って…違うなぁ、退院お祝い!そうしよう」
先生は鼻をしきりに掻いて真っ赤になってる。
そんな先生とワンピースを交互にみながら涙が溢れてきて…手の甲に落ちた。
「美空ちゃん?…」
「ありがとう、先生…素直に、いただく。今本当に幸せだよ」
顔をあげ涙でグシャグシャの顔だろうけど精一杯の笑顔を先生に向けた。
綺麗だ…
星野は心の中でその笑顔を自分だけのものにしたいと思った。
目の前で涙を乱暴に拭きながら、ワンピース見つめてる一人の女性…
そうだ、患者ではなく女性…そう見てたんだ。
「先生?」
「えっ?あっ、何?気に入ってくれた?」
「うん!ありがとう!先生!」
「あっ、この事は秘密だよ。じゃないと僕は皆にプレゼントして破産してしまうから!」
ニヤッっと笑ってウィンク。
その笑顔につられて私もウィンク。
穏やかな短い時間はあっという間にすぎていった。
「お詫びって言うか…その…」
口ごもってる先生から紙袋を受け取る。
中身を出すと淡いピンク色のワンピース。
至ってシンプルだけど後ろにリボンが付いておりウエスト、足長効果がありそうな可愛いワンピースだった。
「先生…これ…」
「いや、君ここに来たときドレスだったの思い出して…朝もあんなことあったし…僕からの謝罪と思って…違うなぁ、退院お祝い!そうしよう」
先生は鼻をしきりに掻いて真っ赤になってる。
そんな先生とワンピースを交互にみながら涙が溢れてきて…手の甲に落ちた。
「美空ちゃん?…」
「ありがとう、先生…素直に、いただく。今本当に幸せだよ」
顔をあげ涙でグシャグシャの顔だろうけど精一杯の笑顔を先生に向けた。
綺麗だ…
星野は心の中でその笑顔を自分だけのものにしたいと思った。
目の前で涙を乱暴に拭きながら、ワンピース見つめてる一人の女性…
そうだ、患者ではなく女性…そう見てたんだ。
「先生?」
「えっ?あっ、何?気に入ってくれた?」
「うん!ありがとう!先生!」
「あっ、この事は秘密だよ。じゃないと僕は皆にプレゼントして破産してしまうから!」
ニヤッっと笑ってウィンク。
その笑顔につられて私もウィンク。
穏やかな短い時間はあっという間にすぎていった。


