次に目覚めた時、私は冷たい床に座っていた。
目の前には鉄格子。
「ここ…どこ…」
「ここは奴隷の売買をする所」
低い声がそう答えた。
「…ど…れい…?」
「そうだ。お前はこれから貴族に買われる。
大人しくしてろよ」
低い声の持ち主は、冷たく言った。
なんでこんなとこにいるのか、
何も思い出せない。
涙がでる。
(これから…どうなるんだろう…)
すると突然目の前が眩しくなって、
大勢の人たちのざわめきが聞こえた。
私を見てる人達が競りを始めて、
私は絶望の中にいた。
私を買った人は満面の笑みで近づいてきて、

