【完】もう一度、「スキ」って伝えたい







「私ね....、ヨーちゃんには笑っててほしいんだ。
私に向けてくれた無邪気な笑顔で」





「.......。」






「一緒にいたらこっちまで笑顔になっちゃう、優しくて友達思いで、お調子者で....、そんなヨーちゃんが大好き」






「......。」






「だから昔みたいに笑ってよ。
その太陽みたいな笑顔で」






「.....俺はもう笑う資格なんてないんだ!」






「うぅん.....。
笑う資格ならある。
だって、ヨーちゃんは生きてるんだから」





ドア越しで顔は見えないけど、まっすぐ流愛は俺に笑いかけてる。






そう感じた。






俺は流愛が死んでから初めて涙を流した。