春。
あたし桜田みなみは高校1年生になります。


「いってきまーす!」


「まってみなみ!」
台所からお母さんが玄関に出てきた。

「忘れ物ない??大丈夫??」
手は水でだらだらになってる。

「もーそんなに焦んないでお母さん!
どうせ後から寮に荷物届くし!」

「そうよね…今日から当分会えないのね。」

お母さんな悲しそうな顔をみせた。
あたしだって寂しいよ。

「すぐ会いに来るよ!じゃ、いってきます!」