ガタッ 「よろしくね!」 「あっ、はい。よろしく。」 「ねぇ、名前なんて言うの?」 「野風唯沙。よろしくね。」 人懐っこいな。犬みたい。 結局、空音君としか喋らないまま、放課後になった。 私は、部活に入っていないためすぐに帰れる。 「早く帰ろ。」