「それはだめー! ファンの子達がいるでしょー?」
朱莉はいつも
ファンの子達を優先して、って言ってくれる
高2のときに
ライブの後、ファンの子たちの相手をしていて
朱莉をずいぶん待たせたことがあった。
そのときに朱莉は
「私はいっつも晴樹を独り占めしてるから。春樹がMindのメンバーでいるときくらい、ファンの子達にゆずってあげるのー」
そう言って笑って許してくれた。
でも
朱莉が精一杯無理して笑ってることに
気づかないほどバカじゃない。
けど朱莉は優しいから
決してわがままを言わない。
だから
そんな朱莉を思いっきり甘やかすのが
俺の目標。
「俺がそうしたいの。」
「えー、でもなぁ…」
「たまには、俺のわがままも聞いてよ」
「んー、しょうがないなぁ。」
「約束な。」
そう言って
朱莉のおでこに優しくキスをする。

