蓮矢先輩が出ていったドアに張り付き
外の声を聞いていた。
「キャーー!蓮矢先輩だ!!」
「おっす。野島だっけ」
「ハイ!野島遥です!」
「Mindのファンでいてくれるのはありがたいんだけど、俺たち練習中だから。
…迷惑なの分かるよな?」
「え…」
「ファンが楽しみにしてくれてる文化祭のために練習してんだ。
お前もファンなら邪魔すんな。
分かったなら帰れ。」
「…はい。すいませんでした。」
いつにもなく
小さい野島の声とともに
ガラガラーという
音楽室のドアの音が虚しく響いた。
なんか野島、ごめん…
でも蓮矢先輩の言ってることは正しい。
きっと野島にも伝わったんだろう。
「じゃー、練習再開すっぞー」
外から聞こえた蓮矢先輩の声で
俺たちは音楽室に戻った。

