結局
野島にもアイスを奢り、
部室に戻った。
帰る途中も
「アイス溶けちゃうよ!走らなきゃ!」
そう言って
自分は何も持たずに走る野島に
振り回された。
「はぁ…はぁ…も、戻りましたぁ」
「あ、やっと颯太帰ってきたー!って、めっちゃ息切れてるし!」
結人先輩は
笑いながらも
ちゃっかり自分のアイスを回収して
俺の後ろに目をやった。
「…誰?その子」
「クラスの友達で…「野島遥です!Mindの大ファンなのでお邪魔しちゃいましたー!」
「…そっか、じゃあゆっくりしていってねー」
ゆ、結人先輩…
一見、王子様スマイルだけど
ぜんっぜん、目が笑ってないっす!
俺は身の危険を感じて
買ってきた物を冷蔵庫にしまうため
音楽準備室へと入った。

