きっと
不安になることなんてない、よな
俺は麗那が好きで
麗那も俺が好き。
うん、おっけ!
しばらく歩いて
赤信号で立ち止まる。
この信号を渡ればすぐに塾。
はぁー…
「信号変わらなくていいのに」
え⁉
俺が思ったことと全く同じ声が
麗那からきこえた。
たぶん独り言なんだろう
車道の
黄色に変わり始めた信号を睨んでいる
こーゆうとこ
ほんとかわいいなぁ
すぐに
歩道の信号が青に変わる。
ゆっくりと歩き出そうとする
麗那の手をぐっと引っ張って
自分の腕に閉じ込めた。
「そ、そうた⁉」
「あんまかわいいこと言わないで。
行かしたくなくなる…」
「わ、私だって…行きたくない。」
麗那の顔は
困ったように笑ってた。
行きたくない
これはきっと本心。
でも
行かなきゃいけない
それも麗那はわかってる。
俺だって分かってたのに。
麗那のあんな言葉を聞いたら
引き止めたくなった…。

