「…もしもし」
『あ、ハル先輩。風邪大丈夫ですか?お大事にっす!』
「あぁ、ありがと。」
『…で、ですね。えっと…』
晴樹とすっごく近いから
電話の声も聞こえる。
電話の向こうからは
困ったような颯太くんの声
『おいっ!ハル!なんとかしろ!』
「なにがだよ…」
するとすぐに聞こえた
工藤くんの怒鳴り声
晴樹はめんどくさそうに答える。
あんな大声で話されて
頭痛くなったりしてないかな?
晴樹をじっと伺うと
ばちりと目があって晴樹の顔が近づく。
うわぁ…キスできる距離
もう少しで唇が触れる…
ってとこで
再び工藤くんの大声がした。
そ、そうだった!
電話中なんじゃん!
キスとかダメだ!

