ハル先輩と結人先輩にからかわれながらも


アップを済ませ蓮矢先輩を待っていた




するとすぐに蓮矢先輩は戻ってきた。




「悪い、お待たせ」



「先輩!さっきの人誰すか!」



「は?」



「いやいやー、颯太くんは麗那ちゃんに一目惚れしちゃったみたいなんだよねー」



「そうそう。1人でソワソワしてた」



「あー古閑か。」





そう言って一瞬考えてから


にやりと笑う先輩。





う…嫌な予感。




「連れてきてやるよ。」




そう言って来た道を戻ろうとする先輩。



「ちょっ!待って下さい!違うっす!
いや…違くはないんすけど、早いっす!」



「なんだよ。惚れたんなら告白だろ。」



「うわぁー蓮矢イケメン」



「颯太も見習えよ
そんなんじゃ古閑に嫌われるぞ」



「う…」




結人先輩もハル先輩もひどい!




「先輩達ひどいっすよ!
ちょっとは応援してくれてもいいじゃないっすか!」



「あ?してるだろーが。
呼んで来てやるってば。」




そう言って

また歩き出す蓮矢先輩。




「展開早すぎですよ!
そういう応援はいらないっすよ!」



「向こうはお前のこと知らないんだから
最初っから告白するくらいの方がいいんじゃないか?」



「お、ハル良いことゆうねー」



「そりゃ…そうなんすけど。」




確かに

古閑先輩は俺のこと知らないよな。





「いや、知ってたっぽい。」



「えっ⁉」




蓮矢先輩、今なんておっしゃいましたか⁉




「『さっきの子Mindの弟くんでしょー?』つってた。」




あ…また弟かよ。