夏空の屋上で、千歌は空を一心に描いていた。 顔をあげられずに泣いていた、 あの日から、一週間ほど経っていた。 屋上で、 隣に居て、 たぶん、 俺は、安心した。 そんなにアホじゃない。 分かっちゃいるんだ、それなりに。 ただ、そんなに話は単純じゃない。