忘れない、守りたい


「蒼士の…転生か…」


私の目の前には小さく呟いた赤い瞳の男。


なぜだか寂しそうな…そんな顔をさせたくなくて、悲しませたくなくて、


右手で彼の頭を撫でた。



「泣かないで…」


私は蒼士であり、蒼士でない…これからも蒼士との思い出が残っている者達と関わらなくてはならないし、その度このようにやるせない思いをするのだろうか…


パシッ!


彼の頭を撫でていた手を弾かれた。


「俺に…触らないでくれ…」


そういって巫女様のお屋敷の方へ走って消えた。



彼は、たぶん


「朱雀が失礼なことをしましたね、すみません。」


木の上から声がした。


そこを見ると小さい男の子がいた。