『……ちゃん…浩ちゃん…』 俺は真紀子さんが呼ぶ声でハッと気付く… 今までの事を思い出していたんだ… 「あ…ごめん…」 『今日はなんだかぼーっとしてるね』 そう言って真紀子さんはクスクスと笑った… 『お待たせー。』 真弓が玄関から靴をトントンといわせて出てきた。 「じゃあ行こうか…」 『『はぁい』』 真紀子さんと真弓が返事をする。 そして俺達は、車に乗り込んだ…。