「真紀子さん、足元に気をつけて」 私の腕を持ち、心配気に私に言う‥ やっぱり… 優しいね… 浩ちゃん… でもその優しさが罪なんだよ‥ 皆を傷つけてさ… … … … … ねえ… 本当に馬鹿だよね‥ … ‥私も浩ちゃんも真弓も… … ‥ ‥本当に馬鹿…。 「チケットくれるかな?」 と言う浩ちゃんの手を‥ 私は… 冷たく 振り払った‥。