私の目に、お姉ちゃんと浩司さんの姿を捉えた。 私の足は先程の小走りからゆっくりに変わる‥ お母さんとお父さん‥ 4人の姿がどんどんと遠ざかる‥ 遠ざかる‥ 遠ざかる… 置いて行かないで… 私はここにいるのに… ここに… 目の前がグラグラと霞んで見える‥ 鼻の奥がツンと痛む… 『真弓、遅いわよ。早く来なさい!』 お母さんの声が耳に入ってきて、慌てて涙を拭う。