静かな涙【完】

浩司さんは、私から視線を反らし、お姉ちゃんへ背けた。



私はハッとなる…



『あっ…おはよ!』


「『おはよう』」


今更、遅い朝の挨拶を交わす。


『今日は何処かお出掛け?』


私は、とびきりの笑顔で尋ねる。



『うん…今日は浩ちゃんの先輩の所へ行って、リバビリに行くの』




お姉ちゃんが答える。



『そっかぁ~アツイ、アツイ』



私は手をパタパタしながら、リビングへ入った。



扉の外から、お姉ちゃん達の声が聞こえる。



『行って来ま~す!』
『行ってらっしゃい。』



しばらくすると、車のエンジンの音がして、
お姉ちゃんと浩司さんが出掛けたのだと解った。




そして…
いつも押し寄せる―――



孤独感…



嫉妬……



この感情の渦にいつも私は苦しめられる…



あれから毎日の様に感じているのに、ちっとも免疫等つかない…



いつまでも、いつまでも、私を苦しめるんだ…