静かな涙【完】

『大丈夫だからっ!』



私は再び声を上げて歩きながら手を降った。



段々と早歩きになる足は、これ以上優しくされると宮崎君を利用してしまう…
という私の直感が働いているのだろうか…




浩司さんの事、本当は忘れられるはずもないのはよく解ってる‥




でも…ほんの少し、暖かい気持ちに寄り掛かかって居たいと思った…。



宮崎君に安らぎを求め、甘えて生きて行けばこんなに辛い事なんてないだろう…って…。



でも…それは本当に好きでもないのにただ安らぎを求めるのは利用するのと同じ事になる…



それだけは…そんな事だけはしたくない…



『明日……放課後ここで待ってるからっ!』




『………』




私は宮崎君の声で一瞬、ピクリとなり立ち止まった…




ゆっくりと振り返えると、そこには宮崎君の姿はもうなかった…。