私はフラフラと部屋を出た…



前がぼんやりして見にくい…



浩司…



なんで…



なんで…



お姉ちゃんを…



なんで浩司なの…



ねぇ…



ねぇ…――――




浩司…―――――!



私は…



回らない思考の中で…



浩司がいると聞かされた病室へ向かう…



コンコン…



『失礼します……』



浩司は…



頭を強く撃ったのか、包帯がされてあった…






『…かっ…河上さん…すっ…すいません…こんな事になってしまって…』



浩司のお父さんとお母さんが泣きながら…

私に土下座をした…



『すいません…すいません…許して…許してください…』



私は呆然と二人を見つめる…

自然と涙が頬を伝わった…