「わっ…」

そこに居たのは、振り返ってしまいそうなほど格好良い容姿の人。

要と喋っているってことは先輩かな。

少し長めのまつ毛の奥から綺麗な瞳が見えた。

あ…目、あっちゃった。

「菜々?どした?」
そう言う要の声て私は我に返った。

「ごめん!いこっ。」


要のいる前で何やってんだ私は。


そんな私の手を要は優しくひいてくれる。


なんだか要に申し訳ない気持ちになった。