「ありがとうございますっ!じゃあ、洸太くん、またね!」
「波留先輩、梨奈のこと探してるの?」
「え?あ、うん!」
「じゃあ病室に行っても無駄だよ?」
「えっ?なんで洸太君にわかるの?」
「だってさっきまで屋上に一緒にいたから。まだお父さんのとこ行ってないみたいだけど今日はやめとくってホテルに戻っちゃったよ」
一緒にいたんだ!それより仲いいんだ!
「そのホテルってどこ?教えてっ!」
そういうと洸太くんの顔が一瞬曇って
「波留先輩って梨奈の何?」
その口調はさっきまで明るく接してくれた洸太くんじゃない


