「私ん家、ボロアパートだったでしょ?お母さんたち、私をモデルにして稼ごうとしてるの」
「え.....?」
「モデルで稼いだお金を仕送りとして生活費以外は全部両親に送ってる」
神宮司くんは隣で静かに聞いてくれてる
「うち、もともと貧乏で家族は弟以外みんな北海道に住んでるんだ」
「弟いるんだ!どこに住んでるの?」
「弟は私と同じ、東京にいるよ!バイトしてるみたいで仕送りはいらないって」
弟の光は近くに住んでて一週間に3回は一緒にご飯食べたりしてる
「お母さんたちも前は東京に住んでたの?」
「ううん!私を置いて北海道に住んでる。それも私の給料で。ホント最低。.....でもモデルになるきっかけをつくってくれたのは感謝してるから恨むも恨めないんだよね」
ホントは....きっかけなんか作ってもらってない
今でも恨んでる.....
でもね...あんな過去....思い出したくない...
「梨奈、今まで辛かったんだね.....これからは僕がいるからなんでも言ってね!頼ってね!」
やっぱ神宮司くん、キュン死台詞の宝庫だ.....(笑)


