Petit☆bonheur


しばらくすると、式の受付が始まった。

「じゃあ私達こっちだからまたねー」

『うん、楽しかったー!ありがとー』

受付の場所から席まで全て学科で分けられてるらしく、あたしのN学科は前の方の席だった。

ホールの中に入ると男ばかり。
女の子を見つけるのがやっとのレベルだった。
自分の学科の席のほうを見るとちょうど女の子の隣の席が空いていた。


これは仲良くなるチャンス!


席に座って隣を見た瞬間、失礼かもしれないけど座ったことを激しく後悔した。




まず手には真っ赤のネイルが綺麗に塗られていた。
そして目元にはがっつりメイクされた目力のある大きい目め。
ヒールは高く、スタイルも良かった。
そして機嫌悪そうに携帯をいじりながらため息をついていた。



一言で言うとギャルっぽい。

喋りたいけど、少し怖いな……。
あと機嫌悪そうだしなあ…。
もし話しかけて更に機嫌悪くしたら申し訳ないし…。


結局、話しかけれなかった。←



隣に来た子に話しかけようと決意した瞬間、またもや後悔した。


隣に座って来たのは大人しそうなタイプの子。
さっきのギャルとは真反対だった。
大人しいレベルも色々あるけれどマックスを10で例えたらその子は10だった。


話しかけても無視されるパターンのやつ…。



結局、友達すらできなかった。