【短編】初恋は咲き乱れる花火とともに



ぎゅっと谷崎が抱き締める腕に力を入れた。

どくんどくん、と谷崎の胸の音が聞こえる。

「ふふっ谷崎、ドキドキしてるね。」

「うるせー。そっちこそ。」


谷崎が、ゆっくりと私を離した。


「俺と、付き合ってください。」



「...はい。うわっ!!」


私が返事をするや否や谷崎は私を再び抱き締めた。

「俺、たぶん、今地球上で一番幸せ。」



ずっと自分に自信がなかった。
だけど、浴衣着て、メイクしてちょっとだけ好きな自分になれて。


好きな人に可愛いって言ってもらえて


こんなに幸せなことって、たぶん、ない。


「谷崎、好きだよ。私も、好きだよ。」


「 ...ちゅーしたい。いい?」
「えっ」


花火の光が二人に降り注ぐ。





初恋は咲き乱れる花火とともに




始まる



END*