優子の言葉を聞いて、目に涙がたまってる。なんてダサいんだろう。

自分に自信がなくて自分のことが嫌い。
だから、そんな自分に好意を寄せられても

私のどこが?私なんかより

ついついそう考えてしまっていた。



反論をやめて大人しくなった私の頭を撫でながら、優子は続ける。

「明は可愛い。容姿もそうだけど、優しくて素直で、いつも周りを見て皆のことを考えてる明のことが私は好き。明に足りないのは、ほんのちょっとの自信、ただそれだけだよ。

メイクって魔法なの。女の子は、皆可愛くなれるの。メイクしただけで、世界って180度違って見えるものなの。




...明、私に明が自信持てるように、手伝わせて?」

私は涙目のまま、にこっと笑って、うんっと頷いた。