【短編】初恋は咲き乱れる花火とともに





優子は私のことを睨めつけるように見つめる。

今、返事しなさい!!

優子の顔には思いっきり、そう書いてあった。

えぇ今ここでぇ!?

...仕方ない、頑張ろ。


「あのさ、谷...」
「梨本、花火のことなんだけど。」

同時に喋りだした谷崎と声が被る。

「あ、ごめん。梨本なに?」
「ううん、谷崎から言って?」

すると谷崎はわりーと呟いた。

「花火なんだけど、汐田と林原も行くって。だから梨本も2、3人くらいテキトーに誘って、行こう?」


「...え?」