私は兄が残した手紙を読むことにした。




『 美香

本当にすまない。
俺はお前を最後まで守ってあげるどころか、お前を責めたりなんして、お兄ちゃん失格だな。
美香の中では俺はどんな風にうつってるんだろう。
いいお兄ちゃんだったか?
それとも、怖いお兄ちゃんだったか?
美香を一人にするつもりはなかった。
でももう駄目なんだ。
俺じゃ、駄目なんだ。
本当にすまない。
お前の世話をみてくれる。
俺の先輩に話といた。
この住所の人に、会ってみてくれ。
そこでやっていけそうなら、頑張れ!
無理なら。なんて言わないでくれ!
お母さんが亡くなったのはお前の所為なんかじゃない!前を向いて堂々といきろ!
頑張れ!頑張れ!頑張れ!頑張れ!頑張れ!頑張れ!頑張れ!頑張れ!』


最後のほうは、兄の涙か、私の涙か、もしくは両方か、涙で濡れて、読めなかった、けど、兄が本当に最高で、私に勇気を与えてくれた、私の家族だった。