私のたった一人となった家族。



兄は、自分の部屋で自殺した。



首をつって、私に手紙を残して。



兄も、母と同じで、わたしに優しかった。


学校では何かと恐れられていた兄は、いつも一人だった。



それでも、いつも頭を撫でて、笑っていてくれた。


そんな兄は、母が亡くなった時から、人が変わったように、私を責めるようになった。



私の家族は、三日にして、全員いなくなった。