「…ごめんなさい」

私は目の前にいる『山本くん』に、深々と頭を下げた。

彼は残念そうな表情を見せて、人気のない校舎裏から立ち去っていく。

「…」

…高校に入って早一年。
これで、告白されたのは6回めだ。

ノリで言われたものからかなり本気で言われたものまで、それは様々。