溺愛レッテル

「え…お見舞い…かな?」

「は?」

そう言ってコンビニ袋を掲げてやると、嶺はとたんに呆れた目をした。

私こそ、自分が何をしに来ているのか教えて欲しい。

『課題を届ける』という任務こそあるものの、飲み物やら食べ物やら、そんなものを持ってくる意味なんてどこにもなかったはずなのに。