溺愛レッテル

きっと私の顔を凝視しているんだろうと思うと、冷汗が出る。


どれほど時間が経っただろうか。

私が一方的に時間の経過を早く感じているだけで、実際は1、2分くらいだったのかもしれない。

「高橋嶺なんかといるから・・・」

春彦はそう呟いた。