余命5年と言われて(膠原病)


次の日、川辺医師と高島医師の2人が病室にやってきた。


母に酷いことを言った上野医師はいなかった。


川辺医師が
「渡辺さん、気にいらない事もあるとは思いますけどね、上野先生も渡辺さんの事を一生懸命考えてやっているんですよ」



母はソッポを向いている。



「上野先生も良い先生なんですよ。まぁ、ステロイドのせいでイライラする事も
あるとは思うんですよね」



だからあんたは何故そういう時だけよく喋るのか?母が答えないので、私が川辺医師に話しかける。



「でも現に母はあの先生のせいで生きる気力をなくしてるんです!あの先生は外してもらいたいです!」