余命5年と言われて(膠原病)


母は私の妹を妊娠中に、妊娠中毒症になってしまった。


10代で駆け落ちして結婚した母と父。
妊娠中毒症と言われても、意味がわからずに、そして貧困ということもあり、妊娠中毒症は治らないまま臨月を迎えたのだ。


私はまだ4歳だった。
わたしの記憶では出産前から母は入院していて、私は父の姉、おばさんに預けられていた。


たまに病院へ行き、看護師さんに遊んでもらったり、先生も診察室に入れてくれたりして、可愛がってくれた。


先生の座る椅子がクルクル回るので、それに座らせてもらうのが嬉しかったのを覚えている。


私は母の病室にいた。


しかし急にバタバタと看護師が動きだした。


「みゆきちゃんは外に出ていなさい!」


誰に言われたのか覚えていない。
でも大変なことが起きた。
そう感じたのは覚えている。