夜中に病院から電話がかかるのではないかと心配したが、電話はなかった。
次の朝、病室に行くと母親は落ち着いていた。
酸素の数値も95くらいはあるみたいだ。でもまた急に苦しむと下がるので怖い。
そんなことはおかまいなしに、母親は食事をするときにはチューブが邪魔だと言って、チューブを外して食べる。
「この方がよっぽど苦しくなくていい」
などと言う。
循環器科でカテーテルを入れて、肺高血圧症の検査をすると言われた。
足の動脈から入れるので、たぶん出血の心配もないでしょうと言われた。
循環器科の病室に引越しをする。
小児科の看護師さんは優しい人が多かった。


