寝たきりでもないのに、オムツなんかあるわけがない。 そういう介護用品のようなものを、わたしが買い置きしてると怒るから買えないのだ。 だけど、わたしは履くタイプのオムツを少しだけ買ってたのだ。 それを救急隊の人に「はい」と渡して、他の救急隊の人から、母の名前とか聞かれていた。 紙おむつをはき、母はストレッチャーに横になる。 「洗面器お借りしてもいいですか」 「あっ、吐くときは横向いて吐かないとだめよ」と、わたし。 パニックで何がなんだかわからなくなる。