余命5年と言われて(膠原病)


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昨年末の入院から、また鼻炎の方も悪くなっていた。
ひどくなってきたので耳鼻科へ。


花粉症の季節なのでかなり患者が多い。
アイチケットという、ケータイから予約できるものもあるが、いつも忘れる。


なので、待ち時間が1時間半はある。
ここの先生は声が小さく、説明もあまりしない人だ。
お年寄りや耳の遠い人も来るのに、何故ハッキリと大きな声で言ってくれないのだろう。
母にはいつもこの先生の言葉は聞こえていない。


「副鼻腔炎になってますね」


なんだそれは?
蓄膿のことなのか?


「薬だしときます。1週間後にまた見せて下さい」


診察が終わり、薬局に薬を取りに行って、そこでどんな薬が出されたのかを知る。
抗生剤とムコダイン。


ムコダイン?
シェーグレン症候群に使う薬だ。


「先生なんて言ってたの?」と母。


「副鼻腔炎になってるって」


「副鼻腔炎って蓄膿?わたしは蓄膿になったの?嫌だ嫌だ」


知らないよう。
説明ないんだから。


ムコダインはシェーグレン症候群の人の話では、とても気分の悪い薬だと聞いていたので、膠原病の病院でもらった時も飲んでないのだ。


今回ももちろん飲まない。
あの、息が止まるような発作が出るようになってから、私もいろんなことが恐怖に感じるようになっている。