街の灯がともる。


もう4月というのに、肌寒い夜だ。
地下街がない、このエリアだから、
特に風が感じられる。

「パーティーだからって、
 薄手のシャツなんだよ。岩さん!」

「まあまあ。
 そこは、キミの情熱でカバーしてさ♪」

ダメだ。
岩さん、まともに聞く気がない。

パーティーで、
ガールハントしか狙ってない。
本人が言うんだから、
正確なんだろ。


「で、誰がくると思う?」

「え?紹介されてないし!」

また、からかわれる。

気づいたら、
パーティー会場のホテルについていた。
20畳くらい、70平方くらい?


「おじさん、おばさんの中に、
 カワイイ子、いるってさ♪」

まだ、僕は、
ホントの事を知らなかった。