『夏になったら誠くんや美和ちゃん達を呼んでキャンプしたいね。』 「うん。」 ここに来ると全ての事を忘れられる。 2人で楽しく暮らしているとは言え、正直母の事を考えてしまう時もある。 けれど、私は今幸せでここに来て良かったと思っている。 そんなある日。 「今日、仕事中に誠から連絡来てさ、昼休みにかけ直したんだけど。なんと美和ちゃんと結婚するんだって。」 『えっ、本当?うわぁ、良かったね。』 「美和ちゃんに子供が出来たんだってさ。」 『子供…。そうなんだ。おめでとうって連絡しなきゃ。』