私も少しは飲んでいたわけで、ほんのり赤くなった頬に夜風があたって気持ちいい。 特に用はないんだけれど、家路を急ぐ。 『ただいま。』 「おかえり。早かったね。もっと遅くなるのかと思ってた。」 母はまだ寝ていなかった。 冷蔵庫から、麦茶を取り出しコップに注ぐ。 ゴクゴクッと飲み干して、はぁっとため息をはいた。 「何よ、せっかく楽しい場所に行ったのにため息?」 『ちょっと疲れたの。もう寝るね。』 それだけ言って自分の部屋に入った。