「藤沢くん、2次会参加しよう。私、全然喋れなかったしぃ。」 少し酔っている女の子達が、彼の周りを囲んでいる。 彼ってやっぱりモテるんだ。 顔もイイし、背も高い。 みんなほっとかないよね。 女の子に捕まってしまった彼をよそに、私は帰り支度を始めた。 「あれ〜、海帰っちゃうの?」 だいぶ酔っている麻美が私の方に来た。 『うん、帰るわ。麻美、酔ってるんだから気をつけなよ。』 「はぁ〜い。」 わかってるんだか、わかってないんだか…。 そんな麻美を置いて私はみんなより一足先にお店を出た。